愚者はのらくら月へゆく

久間健裕の日々のあれこれ

生活

新生活、開始。

ひとり暮らしを始めることにした。 30年間住み続けた地元・横浜の実家を飛び出し、東京近郊の家賃4万・5.5帖の1Kへ。 狭い。とにかく狭い。 1Kとは言いつつも、キッチンはほぼ無いに等しい。 冷蔵庫もホテルにあるようなちっちゃいのしか置けないし、洗濯機…

7月2日は一年のちょうど真ん中らしい。

7月2日というのは一年のちょうど真ん中らしい。 アメフトでいう、ハーフタイムショー。 箱根駅伝でいう、芦ノ湖。 100m自由型でいう、クイックターン。 ちびまる子ちゃんでいう、キートン山田。 西尾維新でいう、O。 いわゆる、折り返し地点。 今年、30歳に…

びいどろ。

吹き荒ぶ風が、がらんどうな容れ物を通り抜ける。 隙間風の音がやけに耳障りで、思わず耳を塞いでみるが、音はずっと聞こえている。 その時、音は私の中で反響しているのだと気づくのだ。 30年近く生きてきた結果、私の身体は空っぽだった。 その不安を拭い…

泥のように苦い。

用事で出掛けた先の喫茶店で、珈琲を一杯頼んだ。 そこは都心でありながら未だに全席喫煙可という、時代に逆行するアウトロー喫茶店だったが、返ってその雰囲気に見せられて入店した。 出てきた珈琲をひと口。苦い。驚くほど苦い。 珈琲は苦いもの、という認…

特に映えることもない生活の先に。

ここ数日の生活は、これと言って特筆するような事柄もないまま、記憶の彼方に過ぎ去っていった。 あまりにも冴えない生活を送っている。いや、映えない生活を送っている。 気晴らしにと外に出てみたが、特にすることもない。 ふらふらと近所を彷徨い歩き、そ…

プールに行きたいのはドルチェ&ガッパーナの香水じゃなくてバイト先の塩素系漂白剤のせい。

なんでもかんでもドルチェ&ガッパーナの香水のせいにしてしまえば片が付く世の中になるとは、誰が予測していただろう。なんとも便利な世の中になったものである。 ただ僕が今、無性にプールに行きたいと思っているのはたぶん香水のせいではない。このうだる…

バースデイ。

本日また一歩、明確に死へと近づいた。 子供の頃には待ち遠しかった誕生日。だけど、歳をとるにつれてその価値は薄まっていって、今では日常生活の中で「あ、そういや明日誕生日じゃん。」って気付くレベル。バイトも普通に入れちゃう。 僕にとっての誕生日…