吹き荒ぶ風が、がらんどうな容れ物を通り抜ける。 隙間風の音がやけに耳障りで、思わず耳を塞いでみるが、音はずっと聞こえている。 その時、音は私の中で反響しているのだと気づくのだ。 30年近く生きてきた結果、私の身体は空っぽだった。 その不安を拭い…
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