愚者はのらくら月へゆく

久間健裕の日々のあれこれ

映画『きさらぎ駅』を見た。

暇になったもんで、これを見る。

『きさらぎ駅』2022年

こういう映画に本田望結が出ているという事だけでもうちょっと面白い
あらすじ

大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、卒業論文で都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。そして「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子という女性とコンタクトを取り、遂に直接取材をする約束を取り付ける。葉山の自宅へと出向き取材を始める堤に対して、どこか謎めいた笑いを浮かべながら静かに聞く葉山。彼女から語られたのは「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯と、その後に起きた悍ましい恐怖体験だった。その中で堤は、葉山が「きさらぎ駅」にたどり着いてしまった”ある条件”に気が付く。そして、葉山と別れた堤は自然と先ほどの”ある条件”を満たすようにして「きさらぎ駅」へと向かうのだった。

感想

前半は葉山が実際にきさらぎ駅で体験した恐怖をPOV形式で追体験する。怪現象やSIRENの屍人そっくりの怪異は、CGの安っぽさはあれど主観のざらついた映像で見るとまあまあグロテスク。そして後半は堤が葉山と同じ方法できさらぎ駅へと辿り着いてしまい、先ほど聞いたエピソードを思い返しながら全員で脱出を目指すという展開を見せる。一度バッドエンドを迎えたホラーゲームに再挑戦してグッドエンドを目指すというような構成で、これには素直に唸らされた。二周目ならではのコメディっぽいやりとりもありつつ、最終的には更にもう一捻りあってホラーへと回帰する流れもいい。

前半と後半で趣が変わるような構成にはグッときたが、全体としてはちょっと長めの「世にも奇妙な物語」みたいな感じで、若干物足りなさも覚えた。CGが安っぽさも映画だと若干冷めちゃうけど、スペシャルドラマだと思えばまあ許せる。サブスクで見たのが良かった。

あとはやっぱり人が爆死するシーンは笑っちゃうね。爆死ってギャグだもんね。