
私にとってミセスとは、青リンゴではなく虚構の方を指すことが多い。最近は混同を避けるためにフィクションズと呼ぶことが多いですが。
Mrs.fictionsの再演祭り『再生ミセスフィクションズ』シリーズも3回目。毎度フライヤーが良い。今回はグッズにクリアファイルセットもあって、真っ先に購入。
客入れ時間は恒例の撮影OKタイム。サービス精神旺盛な再生怪人。

以下、各作品の感想。
「私があなたを好きなのは、生きてることが理由じゃないし」
一本目からもうクライマックスじゃん…毎回思うけど、ミセスの短編で得られる満足感って15分の作品とは思えないんだよな。一番重要な思いをタイトルで書いて台詞にはしないところがニクい。個人的には熊野ふみさんのひとり徹子の部屋の完成度に拍手。
「Yankee Go Home (ヤンキー母星に帰る)」
叙情的SFヤンキーものという異色かつ壮大な世界観と、千葉のチンピラ(今回はレディース?)の淡い恋模様を描いた名作。出演者ひとりひとりのビジュアルが絶妙にマッチしていて、マンガの実写化みたいな感じだった。
「ミセスフィクションズの祭りの準備」
素晴らしかった。初演も見た上で、正直、オリジナル版を超えていたと思う。とにかく、片腹さんと大宮さんの、役へのハマり具合がピカイチだった。この人はこういう人なんだろうな、こういうこと言うだろうな、こういう行動取るだろうな、の説得力が半端なかった。ラスト泣きそうになっちゃった。やっぱり良い本だこれ。
「ミセスフィクションズのメリークリスマス(仮)」
豊田さん、小見さん、永田さんというお芝居バリうま三銃士をこんなふざけた(褒め言葉)演目に起用するとは、なんと贅沢極まりない。一番笑ったし、一番多幸感に溢れていた作品。そしてこれは余談も余談すぎるけど、今回の永田さんのビジュアルがドンピシャすぎてビックリした。自分の好みを再認識するぐらい、ちょっと可愛すぎました。
「ハネムーン(仮)」
ラストに岡野さんのひとり芝居を持ってくるエグさよ。正直ちょっと疲れも見え隠れしちゃってたけど、まさに喜怒哀楽その他諸々の感情全てを15分に詰め込んで、トーキングブルースの如く語り尽くす姿の格好良さ。やっぱり岡野康弘は俺たちのスターだ。
短編マニアとして最高の時間だった。Mrs.fictionsがいる限り、小劇場の観劇はやめられない。